変数 -『JavaScript』
変数
変数は、データの入れ物です。スクリプトはデータのやり取りを表していて、そのやり取りのデータを一時的に保存するのが、変数です。
変数の宣言
変数の宣言は、変数の名前を登録し、あたいを格納するための領域をメモリ上に確保することです。
=
は右辺の値を左辺の変数に格納する命令の演算子です。
値を設定しなかった変数はデフォルトでundefined
が設定されます。
var
var name;
var myName = 'zoro';
let 《ES2015》
変数を宣言する命令としてlet
が追加されました。var
と同じ構文で利用します。
let
は同じ名前の変数を許可しないので2度以上宣言することはできません。
let
にはブロックスコープを認識します。
識別子
識別子とはスクリプトの構成要素につけられた名前です。
名前は比較的自由に決めることができますが、命名規則があります。
識別子の命名規則
- 1文字目は、英字・
_
・$
のどれか - 2文字目以降は、1文字目で使える文字か数字のどれか
- 英字の大文字と小文字は区別される
- 予約語でないもの
これに追加して、綺麗なコードを記述するための慣例的なルールがあります。慣例的なのでプロジェクトや文化や社風に応じて使い分けます。
識別子の慣例
- 1文字目の_は特別な意味を持たせたいので通常使用しない
- キャメルケースで記述する
- 英単語で記述
- データの中身が把握しやすい名前をつける
識別子にはいろいろな記法があり、データの種類によって使い分けると可読性が良くなります。これも一般的に慣例とされているルールがあります。
- 変数・関数
- キャメルケース /
myName
- 定数
- アンダースコア /
my_name
- クラス・コンストラクタ
- パスカル /
MyName
定数の宣言 《ES2015》
変数はデータの入れ物で、処理中に中身が入れ替わっても問題ありません。その特性の反対に、データと入れ物をセットにして中身を変更できないものが定数です。
定数の使いどころとしては、コードの中で特別に意味をもたせたい値に宣言するイメージです。
const MY_TAX = 1.15;
定数の宣言にはconst
命令で記述します。
定数の命名規則は変数の規則に準じ、慣例的な命名規則としては全てを大文字で記述して、アンダースコアで区切ります。